【速報】オーストラリアのバックパッカー税が導入6ヵ月延期!ワーホリ必見です。日系メディアは誤報道!

オーストラリアでバックパッカー税(別名:ワーホリ税)が導入決定と、日本語メディアで多くの報道がありましたが、本日2016年5月17日、バックパッカー税の導入が6カ月延期されると正式に発表がありました。6カ月後というと2017年1月1日まで延期ということですね。

まずは、オーストラリアにいるワーホリの皆さん、オーストラリアで日本人向けビジネスをしているエージェントや語学学校関係者の皆さん、おめでとうございます!

バックパッカー税って何?という方もいると思いますが、バックパッカー税とは、簡単に言うとワーホリの人全員を非居住者扱いし、全ての所得に対して32.5%を課税するものです。これまでは、ワーホリの人は、諸条件を下に居住者扱いされ、所得税が0%でした。

バックパッカー税の延期が今回決定されたので、ワーホリメーカーが減ることなく、今までのオーストラリアの高賃金かつ、税金がかかることのない状態(居住者認定や金額の制限はあります)がまだ続きます。オーストラリアでワーホリを考えている方は、どんどん来ましょう。

オーストラリアメディア各社の報道を見てみましょう。

まずは、ABCニュース。

Malcolm Turnbull’s backtrack on backpacker tax

The PM has confirmed the backpacker tax changes will be delayed by six months.

(参照:ABC 5月17日)

「マルコム・ターンブル首相、バックパッカー税撤回」というタイトルで、「マルコム・ターンブル首相がバックパッカー税導入を6カ月延期する」と伝えました。サイトではライブ映像も見れるのでどうぞ。

Controversial ‘backpacker tax’ deferred for six months

The Turnbull government will defer the so-called backpacker tax as it moves to remove an issue irritating farming and tourism communities.

一部省略

Labor was dismissive of the move, saying it wouldn’t stop backpackers preferring to work in New Zealand and Canada.

“This is just a stunt to push the issue beyond the election,” opposition agriculture spokesman Joel Fitzgibbon told AAP.

(参照:SBS 5月17日)

「物議を醸すバックパッカー税の6カ月間の延長」というタイトルで、「マルコム・ターンブル政権がバックパッカー税と呼ばれる税金の導入を、農業団体や観光業団体が強い苛立ちを持っている問題に対処するため、延期する」、「労働者はこの税を課す動きに否定的で、バックパッカーがニュージーランドやカナダへ働きに流れることを止めることはない」や、「これは、選挙のために問題を先延ばしにする防止策でしかない。」と農業関係のスポークスマンは伝えました。

今のところ、この2つのメディアが先行して報道していますが、これから他各社メディアも報道していくことでしょう。

ところで、この件に関して、日系メディア(ヤフーニュースやJAMS TV、他にも多くの個人やエージェントがありますが、ここで敢えて伝える気はないです)は、「バックパッカー税 予定通り導入へ」や「オーストラリア政府は7月から、ワーキングホリデー(ワーホリ)査証で就労する外国人の若者に対する所得税率を、0%から一気に32.5%に引き上げる。」という報道をしていました。

「バックパッカー税 予定通り導入へ」との報道

これに釣られるように個人やエージェントのブログなどでは、「バックパッカー税導入されます」と断言している記事が多く散見されました。

但し、僕(@famzau)は、「【速報】オーストラリアのバックパッカー税決まらず」の記事にもあるように、予算案におけるモリソン財相の発表を生で見ていたし、英語での情報収集も行っていました。

そこで、「日本語のメディアだけが、バックパッカー税導入と伝えている。これはまだ決まっていない。」と再三、Facebookコミュニティやツイッター(@famzau)で言い続けてきました。英語圏のメディアでは、バックパッカー税導入決定という報道がなく、日系メディアだけそう伝えていたので、違和感を感じていました。

そして、本日最終的に、「バックパッカー税は7月1日から導入されない」ということが明らかになりました。「バックパッカー税は7月1日から導入」と伝えていた日系メディアは完全にミスリードしていたと思います。

ということで、バックパッカー税6カ月延長ということが決まりましたが、引き続き動きがあれば、当メディアで伝えていこうと思います。

【追記 5月17日 2:40pm】

ヤフーニュース早速報道「ワーキングホリデー税延期=日本の若者ら安堵―豪」(5月17日(火)11時1分配信)

特に謝罪などは見当たらず。ヤフーニュースのリソースは時事通信なので、こちらも即反応。

時事通信「農家の懸念で課税先送りへ=ワーキングホリデー-豪」(2016/05/16-18:05)

多くの方から、「的確な情報ありがとうございます」や「もはや他のメディア信用していない」とのメッセージやシェア頂き嬉しい限りです。本記事の下にあるコメントも、有益な質疑応答があるので、お見逃しなく。

※この記事の続きは、バックパッカー税に関する3記事の3つ目です。順を追って個人メディアと大手メディアの戦いが見たいかたは以下。最終的に④の結果になりました。

① 【速報】オーストラリアのバックパッカー税決まらず

② 「バックパッカー税 予定通り導入へ」との報道

③ 本記事

④ 【2017年最新版】オーストラリアでワーホリする人の所得税率を超簡単解説!

コメント

  1. 荒木 より:

    こんにちは!いつも拝見しています!なんで大手メディアと戦っているんですか??

    • たばけん より:

      いつも拝見ありがとうございます!
      特に意味はないです!wどう考えても大手メディアと仲良くした方がいいんですんがね。

  2. はっぱ より:

    速報ありがとうございます^_^
    このワーホリ税延期によって今までのようにタックスリターン可能になるってことなんですか?

    • たばけん より:

      次の会計年度の終わりの6/30以降にタックスリターン申請可能で、ワーホリで条件満たしていればm戻ってくる人が多いと思いますよ。タックスリターンという名前だけで、必ずしも源泉徴収された金額がそのまま戻ってくるわけではないですが。実際はやっているのは確定申告です。

  3. こんばんは!!いつも拝見させていただいております。
    5月10日のヤフーニュースについては誤報ではないと思います。
    5月12日にオーストラリア税務局のホームページに下記のアップがされています。
    https://www.ato.gov.au/general/new-legislation/in-detail/direct-taxes/income-tax-for-individuals/tax-residency-rules-to-change-for-temporary-working-holiday-makers/
    私の翻訳が間違っていなかったら5月9日にオーストラリア政府はワーキングホリデービザの居住ルールを変更する発表をしたと記載されています。
    開始日は2016年7月1日からなのでこの内容を元に時事通信は5月10日、報道したものと思います。
    5月9日のオーストラリア政府が何を発表した詳細まではわからないので断定はできませんが(ネット検索しても出てきません。)
    やっぱり大手メディアは個人のブロガーと入ってくる情報量が何倍も違うのかと思います。

    • たばけん より:

      旅するいわおさん、議論を盛り上げて頂きありがとうございます!
      頂いたリンクはチェックしていなかったので、参考になりました。
      ただ、僕の解釈が間違っていなければ、これは逆に誤報であることをサポートするものなのかなとも読み取れます。
      「The continuation of this measure will be a matter for the incoming government to decide.」とあるように、
      「この法案(measure)は、今後の政府の決定事項となる」とあります。
      で、この法案っていうのが、丁度同じく1年前に出された予算案(2015-16 Federal Budget)の内容になると思います。
      http://www.aph.gov.au/About_Parliament/Parliamentary_Departments/Parliamentary_Library/pubs/rp/BudgetReview201516/Holiday
      この法案では確かに、2016年の7月1日から有効になるとあります(これは僕も前から知っていました。)。
      それを今回頂いたリンクにある発表で、「この(1年前の)法案は、今後の政府の決定事項となる」としたのではないかとも読み取れます。
      万一、本当にこのリンクが2016年の7月1日から有効になりますという発表であれば、
      今回の延期との発表のあと、追加で同じように「延期になります」と掲載されると思います。
      もしくは、一国の政府もしくはATOであれば、頂いたリンクの全く同じページに「これは延期になりました」と書かれるような気がします。
      ここはあくまで憶測ですが。
      1年前の2015-16 Budgetと今回の2016-17 Budgetは読み間違えやすく紛らわしいですね(><) あと、余談ですが、旅するいわおさんの5月14日のブログ見させて頂きました。 かなり類似した記事に見えますが、もしこれがFamzの5月5日の『「バックパッカー税 予定通り導入へ」との報道』記事に触発されて書いたものであれば、参考記事としてリンクを貼って頂けると幸甚です。 同じブロガーとして今後とも何卒宜しくお願い致します!!議論好きなので、どしどしご意見お待ちしてます!!

  4. みお より:

    たばけんさん情報ありがとうございます!ちなみに自分は今年の10月にオーストラリア入りするのですが、その場合今回の延期はあまり関係なくなるのでしょうか?2017年7月からではなく1月からに延期ということなので、どう影響してくるのかいまいちピンときませんでして…(^_^;)

    • たばけん より:

      僕も専門家ではないので、分からないですが、推測で言うと、
      10月~12月末まで働いた分は、無税(居住条件や金額の制限あり)。
      2017年1月1日以降働いた分は32.5%の税金がかかるということではないでしょうかね。
      ただ、このままバックパッカー税(ワーホリ税)がなくなるんじゃないかという噂もあります。

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