オーストラリアにもうかれこれ長く住んでおりますが、オーストラリアの国旗の意味について知らない人が多くてビックリしました。
この国旗には、オーストラリアの歴史や地理的特徴がギュッと凝縮されてるんですよ。
知っていると面白いと思うので、以下で説明します。
Contents
オーストラリアの国旗の意味!いつまでイギリスの国旗が載せられるのか?変更の国民投票結果は?
・ユニオンジャック(左上4分の1)
右上のイギリスの国旗にもなっているマーク。別名ユニオンフラッグ。これはオーストラリアが大英帝国の一部として忠誠を誓っているという意味があるそうです。
他国の国旗が自分の国の上に載っていたら、誇りを持てないのではと個人的には思ってしまいます。ちなみにオーストラリアのお隣の国、ニュージーランドにもイギリスの国旗が左上に刻印されていて、この国旗を変更するかどうかの国民投票が2015年に行われています。
結果は、国旗の変更がなされませんでした。しかし、この話題がオーストラリアにも飛び火し、オーストラリアも国旗のデザインを変更するべきとの声が上がり、2016年1月にオンライン投票が実施されました。投票の結果、64%が「国旗のデザインを変えるべき」という事実が判明しました。
気持ちも分かります。日本の国旗の左上にアメリカの国旗なんてあったりしたら、自国に誇りを持つことができませんよね。
・コモンウェルススター(左下4分の1)
ユニオンジャックの真下にある一番大きい星。別名、連邦の星。6州1準州によって構成される連邦を象徴した七稜星。
当初は六稜星であったが、パプア州及び将来加わるかもしれない地域を象徴させて、1908年に七稜星に変更。
・南十字星(右半分)
南半球であることを示すオーストラリアらしいマーク。サザンクロスとも呼ばれる。
ニュージーランドの国旗にも右半分に南十字星があるが、なぜかオーストラリアの南十字星は星の数が5つと1つニュージーランドより多い。
一番上から右回りに、みなみじゅうじ座γ星(2等星)、みなみじゅうじ座δ星(3等星)、みなみじゅうじ座ε星(4等星)、みなみじゅうじ座α星(1等星)、みなみじゅうじ座β星(1等星)となっている。
参考までにニュージーランドの国旗も下に載せておきます。オーストラリアとほぼ同じ。
オーストラリアの国旗の由来!1953年に現行デザインの国旗が誕生!デザインは14歳の少年?
賛否両論あるオーストラリアの国旗ですが、遡ってその国旗の歴史を見ていきましょう!
現在のブルーエンサインと星によるデザインの旗は、1901年に選出され、1901年9月3日にメルボルンで初めて掲揚された。これを記念して9月3日は国旗の日とされている。最初のデザインは連邦を意味する星が六稜星であり、デザインを若干変更したものが、1902年に国王エドワード7世によって承認された。
このような経緯や一部意匠の変更により、しばらくの間、デザインに混乱が生じたが、1934年の官報や1953年国旗法(Flags Act 1953)に基づき、明確に定義付けられた。参考:wikipedia
また、在日オーストラリア大使館のウェブサイトには以下のように説明されています。
1901年1月1日、新しい世紀の幕開けとともに、オーストラリアが民主的な連合国家として誕生するまでの100年間、オーストラリアの公式の旗はユニオン・ジャックでした。
6つの植民地が連邦を結成して建国を果たしたのを機に、急遽新しい旗を要求し、世界的な規模で国旗のコンペを行なったのです。32,823通の応募の中から14歳の少年を含む五人が描いた同じようなデザインが選ばれました。 その一つに若干手を加えて翌々年の1903年2月にオーストラリア国旗が生まれました。しかし長らくこの旗をオーストラリア国旗と認める法律がなく、正式に承認されたのは、1953年でした。The Flags Act 1953(国旗法)が1953年11月に国会で可決され、”Australian National Flag”と正式に呼ばれるようになりました。
参考:在日オーストラリア大使館
14歳の少年のデザイン案が選ばれたなんて衝撃。僕が14歳のころなんて鼻水垂らして蝶々追っかけてましたよ。
それはさておき、国旗法という法律があって、国旗は定義付けられています。
では、その国旗法によって、どうオーストラリアの国旗が指定されているのか、次の章で見ていきましょう。
国旗法に基づく色指定!
国旗の色にも色指定があります。デザイナーとかしか興味がないかもしれませんが、載せて置きます。
青色:パントン280C, RGB 0–43–127 (#002B7F)
赤色:パントン185C, RGB 232–17–45 (#E8112D)
青色:パントンSafe, RGB 255–255–255 (#FFFFFF)
国旗の日!9月3日だけど、学校は休みにならないぜ!
日本にはないけど、オーストラリアには国旗の日なる記念日があるらしい。恐らくオーストラリア国民でも覚えている人が少ないのではないでしょうか。
1996年8月28日、オーストラリアの総督であるサー・ウィリアム・パトリック・ディーンは、9月3日をオーストラリアの国旗の日とすることを宣言した。これはジョン・クリスチャン・ヴォーンによって提唱されてきたもので、1901年に初めて国旗が掲揚されてきたことにちなんでいる。すでに、シドニーでは1985年より、その日を国旗の日として祝ってきていた。国旗の日は祝休日ではないが、学校や施設ではセレモニーが開催され、総督もコメントを出す場合がある。
参考:wikipedia
ということで、オーストラリアの国旗についてでした。
この1枚の国旗にこんなに多くの歴史や法律、意味が込められていましたね。
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