ブログ運営するリスク。ブログをやっていて不安なこと。

ブロガーの皆さん、ブログやっていて不安なコトってありませんか?

僕はありますよ。それなりに時間をかけているし、少なからず収益も発生しているので。

ということで、ブログを運営していて起こりうるリスクを10個まとめました。

重要なのは、ビジネスの視点で言うと、リスクの存在が問題なのではなく、リスクを認知していないことが問題で事故が起きるかもしれないということですね。

全部透明化して、予防しちゃいましょう。

Appleの広告ブロック機能の普及

日本人のiPhone所有率って知っていますか?

なんと日本では、68.7%がiPhoneユーザーなんです。

そんなiPhone大好きな日本人をターゲットにしているブロガーさんにバッドニュースですが、アップルはiPhoneやiPad上の広告を簡単に遮断できるようにする計画を建てているんですね(参考:The Wall Street Journal)。

余計なものを削ってシンプルさを追求するアップルらしい計画です。現在もテクニカルには設定でJavaを停止したりすればポップアップ広告などを非表示にできるんですが、本来のビジュアルも制限されていることから普及はしていませんね。

これが本当に広告のみ非表示にすることができたら、ブログで生計立てている人が一気に野垂れ死にます。

対象がアップルの競合であるGoogleAdsenseなどですから、打倒Googleを実行し始めたらこの広告バン機能は本当に実現されかねない。

GoogleAdsenseやAmazonのコミッション料率の値下げ

ブログもアフェリエイトもどこかの企業のサービスの下で稼いでいる訳ですが、簡単に言うと彼らの鶴の一声で一気に頂ける紹介料などが下がります。

実際にAmazonアソシエイツなんかでは、頻繁に(2009年、2013年、2014年)紹介料の値下げが発生しています。規約上はAmazonは自由に紹介料を改定できるのです。他のASPでも同じことが起きても何らおかしくないです。

GoogleAdsenseだって需要と供給で成り立っている訳で、広告を貼る場所(ブログなど)が増えれば自然と1クリック当たりの収益を下げられる可能性は大いにあります。

WELQから考える、大企業の参入

まだ記憶に新しいDNAが起こした健康系のキュレーションサイトWELQの問題。「肩こりの原因はお化け」など要は命に係わる間違った情報を流し、それが検索のトップにきていたという問題ですね。

最終的にはDNAが自ら記事を削除し、Googleも大企業のキュレーションサイトの記事が上位表示されないようにアルゴリズムを変更しました。

多くのブロガーはこのニュースにもろ手を挙げて喜びましたが、僕は逆に恐怖すら覚えました。だって、大企業が正確な内容の記事を完璧なSEO対策で載せ始めたら素人の一般人ブロガーは太刀打ちできないじゃないですか。

つまり今後大企業やITベンチャーなどが検索上位を組織的に総ざらいしていく可能性があるわけです。

未来の検索方法は文字入力だろうか?検索方法が変わる

みなさんは今は当たり前にGoogleなどの検索エンジンに調べたいことのキーワードを入力して記事にたどり着いていますが、未来も同じ検索方法だと思いますか?

よく未来の世界のビデオとかにロボットに質問してロボットが答える様子や、GoogleGlassのようなウェアラブル製品に話しかけて検索結果が出てくる映像がありますよね。

要は音声検索が普及したときにブログの文字による記事が表示されるかということなんです。実際にアマゾン・エコーやSiriなんかは既に製品化されています。

将来はAIに質問して回答を得るという検索方法、もしくは現時点では考えられないような検索方法が主流になっていることも大いにあるでしょう。

ブログがウィルスにハックされる

大手ブログ提供サービスやWordPressはウィルス対策が施されていいますが、それを上回るハッカーがあなたのブログを狙ったとき、これまで書きためたブログが一瞬にして消滅するリスクがあります。

実際に有名ブログやウェブサイトが改ざんされたりすることは、頻繁に起こっています(参考:【注意喚起】オーストラリアの日本人向け生活情報サイトJAMS.TVが現在ハッキングにあってます!)。

ブロガーの増加。デジタルネイティブの若者が次々にブログ業界に参入

オリコンが調査した子供の将来の夢ランキングでユーチューバーが上位にランクインされましたよね。これと同じようにブロガーって言うのもこれからの子供たちの就きたい職業になってきます。

イケハヤさんみたいな有名人に限らず、プチ成功ブロガーというのは雨後のタケノコのごとく増えており、彼らの成功を見て後に続く人が実際に増えているし、これからも確実に増えていくでしょう。

しかも、これからの子供たちはプログラミングなどを義務教育として課された新デジタルネイティブですから、SEO対策なんてお手のもの。

さらには、Wixやはてなブログみたいに簡単にウェブサイトやブログを始めれるサービスが増えてきますので、参入障壁は下がる一方。もともと文字が書けるくらいのスキルしか要求されない業種なので参入障壁は低いですが、もっともっと下がるでしょうね。

今までの6つのリスクは外的リスクですが、次の4つはあなた自身に関わる内的リスクを紹介します。

人間の最も重要なリソース、時間=人生が削られる

ブログでそれなりに収益をあげようと思えば、かなりの時間がかかります。僕も今日でちょうど11カ月の時間をブログに注いできました。

もちろん朝から夜までブログを書いているわけではないですが、継続が最重要ファクターであるブログ運営にはとにかく時間が必要です。長丁場の戦いです。

5年、10年かけてブログを書いたとして、今まで挙げた6つの外的リスクで収益0円になったら(もしくは大幅な収益ダウンが起きたら)、これまでの年月はなんだったんだとなります。

時間と言うのは目に見えにくく顕在化しにくいですが、膨大な時間が消費されていることも認識しましょう。

例えば、留学やワーホリで英語のスキルを身に付けようと考えている人にとってはブログは禁断の果実です。英語習得と言うのは「英語環境×期間×若さ」ですから、英語漬けの生活を送らないと英語上達は不可能です(参考:TOEIC受験者の8割は日本・韓国人!ワーホリTOEIC平均点発表!ワーホリ流英語力向上法!)。

そこで日本語で調べて日本語で書くブログに時間を取られては英語が上達せず、留学やワーホリにかけた費用や時間が無駄になります。ブログを始めると「英語環境×期間×若さ」が全ての項目で失われます。

確定申告や新たな業務が発生

ブログで収益が発生するとその収益に対する税金を自分で納めないといけません。これが中々めんどくさい。
僕の場合オーストラリアで確定申告(タックスリターン)していますが、例えば日本円で得た利益の為替計算だとか経費にできるかできないかなどのジャッジが大変。その国の税法を知らないと正確に確定申告できないのです。
脱税の烙印押されて犯罪歴残って自由に海外に行けなくなるのは嫌ですよね。

個人情報だだ漏れ

僕は自由な発言を担保するために顔も名前も出さずにブログ書いてますが、それでも住んでいる場所や人物なんかは特定されてしまいます。

例えば写真なんかは位置情報が埋め込まれているので、その気になれば写真の撮影場所が分かります。それで自宅も分かるだろうし、生活パターンも分かります。

よくiPhoneとかでアルバム見ると撮影された場所の情報が出てきたり、写真の振り分けが場所でされますよね。このように写真には位置情報が埋め込まれているんです。

あとは、画像解析ソフトを使えばガラスやビニール袋や金属の反射で写真を撮った人の顔が見ることもできます。

企業に就職できなくなったり、契約できなくなったりする

企業で勤めたことがある人なら分かると思いますが、不動産などの大きな契約をするときには相手のプロファイリングチェックをします。
そこでステップ1として行う人物チェックが、エゴサーチと呼ばれるその人の名前での検索です。山田太郎さんであれば、「山田太郎」というキーワードで検索するのです。その検索結果でビジネスマンらしからぬ発言のあるブログを見られては悪影響しかないです。特に大企業何かは機密情報を扱っていることがほとんどなので、積極的にネットに情報を流す人を確実に嫌います。
有名ブロガーになるということで人生かけるのであれば、実名・顔出しの方が信頼され拡散されますが、企業で働く可能性を残したいのであれば、実名・顔出しブログは避けた方がいいでしょう。例え有名人を目指していても過去の失言がブログに残っていればそれはそれでリスクなんですが。
実際に会社で働きながらブログで成功している人は、実名・顔出しではないです。ヒトデさんがいい例でしょう(今日はヒトデ祭りだぞ!)。

ポイントは、「サラリーマン⇒ブロガー」はあるけど、「ブロガー⇒サラリーマン」は難しいという事実です。だから企業勤めのサラリーマンってブロガーにディスられるんですかね。

ブログをやるリスクのまとめ

ということで、ブログをやる10個のリスクを紹介しました。
もちろん短期的には何らかのメリットがあるため僕自身もブログを運営しているし、そして多くのブロガーも記事を書き続けています。
それは、収益かもしれないし思考の整理かもしれない。もしくは、自己顕示欲やリアルビジネスへの導線かもしれない。単なる日記と言う人もいるでしょう。

ただ、ポジショントークと思われるかもしれないが、長期的には上記に挙げるようなリスクがあることをここでは整理してみました。

ちなみに最近Googleから「公式Word Press用AdSenseプラグインに関する重要なお知らせ」というのが届きました。簡単に言うと、僕のブログに出てくる広告は自動表示されるように設定しています。

僕は「ブログ作成に時間をかけない」をモットーにしているので(誤字がよくあってすみません)、広告自動埋め込みにしているわけです。

その自動表示がなくなるということです。なので、2017年5月にこのブログからの収益は限りなくゼロになります。

もちろん対処方法も同時にメールで提示されたのでそれに従うか手動で埋め込めばいいのですが、メールを受け取ったときは少しビビりました。まさに、約1年かけて作った資産を一瞬にして失う瞬間です。

僕のブログはGoogleに命を握られているんだと再確認したのでこの「ブログをやるリスク」の記事を書いた背景があります。

これからブログを始めようとしている人、既にブログにかなりの時間を注いでいる人、今まであげた10個のリスクがあることを意識していきましょう!

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