フェアワークとはどんなところ?詳しく解説しました。

フェアワークオーストラリアとは

フェアワークとは簡単に言うと、労使関係でトラブルが起きたときに相談する機関です。日本語でここまで詳細にフェアワークについて書かれているページはないと思うので、ぜひトラブルに巻き込まれたときはご参照下さい。

ファームでのトラブルでも利用することができますが、よほど大きな事件がない限りほとんどの人が利用することはないです。

そして、皆さん一口に「フェアワーク、フェアワーク」と言いますが、フェアワークオーストラリアには、実は2種類あります。

Fair Work CommissionFair Work Ombudsmanです。
ファームでの被害の内容によって申し出る機関が異なるので、ご注意ください。

政府が発行しているFair Work Information Statementによると、以下のような違いがあります。

Fair Work Commission:
全国的な職場関係裁判所です。以下に関するさまざまな機能を実行する権限を持つ、独立した組織です。
•最低賃金と雇用条件のセーフティネット
•集団交渉
•争議行為
•紛争解決
•雇用の解除
•その他の職場関連の問題

Fair Work Ombudsman:
•オーストラリアの職場関係法に関するアドバイスと教育を提供
•全国職場法の遵守を監視し、違反行為について調査
•職場での権利と義務に関する情報を発行
•小規模ビジネスのためにツールと情報を提供

Ombudsmanとは、日本語で苦情処理機関を指すことから、ファームでの労使関係の被害(給与未払や)は、Fair Work Ombudsmanへの届出が適当です。但し、暴力や窃盗など緊急性の要するものはすぐに警察へ行って下さい。また、不当解雇(不当解雇されてから21日以内)やハラスメントは、Fair Work Commissionの担当になるとウェブサイトには記載されています。

また、Fair Work Ombudsmanをファームで被害に会ったときに助けてくれる専門の駆け込み寺と勘違いされている方が多いですが、上記のように労使関係の教育、アドバイス、情報配信などファーム以外の様々な業務を行っております。製造業・サービス業・飲食業などの全ての分野において労働者の教育や苦情を処理しており、ファームで働いているワーホリメーカーだけのための機関ではないことを理解しましょう。むしろ、ファームに関係する仕事は、業務のかなり一端だと思います。

フェアワークの日本語対応について

フェアワークは27の異なる言語に対応しており、日本語もその中の1言語に入っているので、日本語での対応が可能です。
英語に抵抗がある人は、フェアワークのウェブサイトの下にある「Language Help」から、「Japanese – 日本語」を選択して情報収集しましょう。

日本語への翻訳が若干不自然なので、日本人ではなく、日本語が得意なオーストラリア人が対応しているものと推察されます。

また、フェアワークへの連絡は電話対応(13 13 94)となります。通訳が必要な場合は、Translating and Interpreting Service (TIS) 131 450へご連絡下さい。他には手紙とオンライン対応があります。オンライン対応はアカウントの登録が必要になります。

フェアワークへ連絡する前に

フェアワークへ連絡する前に、以下3点を必ず確認しましょう。気軽に連絡するような機関ではないのでご注意下さい。

① 被害内容が本当にフェアワークに連絡する必要があるものか

「歩合給のピッキングで稼げなかった」「ファームに行ったけど聞いていたところと違った」「仕事が少ない」「給与の支払いが不定期で遅い」「仕事が遅くてクビになった」などは悲しいですがファームではよくあることです。これらの内容でファームが取り締まられていれば、今頃、オーストラリア中のほとんどのファームが営業停止しています。
ワーホリでファームのような海外の田舎に来たばかりのときは、皆ヒステリッックになります。日本のように清潔でない住まいや英語がうまく通じないことでストレスも蓄積していることでしょう。韓国人や台湾人の命令による肉体労働にプライドが傷つけられる人もいるかもしれません。このような心境は、「バンダバーグで騙された!悪名高くなってしまうバンダバーグファームの構造大公開!」の記事に書かれているのでご一読下さい。受けた被害が本当にフェアワークへ報告すべきものか、もう一度冷静に考えましょう。

② フェアワークに相談できるだけの情報を持っているか

日本と同様に法治国家であるオーストラリアには法律があります。最低賃金がいくらか、支払いはいつまでに行われるべきか、被害に関する最低限の情報は確認しておきましょう。フェアワークに連絡して、実際は何も違法ではなかったとか、よく分からないけど取り敢えず気軽に連絡してみたでは失礼です。
また、実際にフェアワークへ行った人の記事を読むと、会社名、ABN、代表の名前と連絡先を用意するように言われるそうです。さらにこの連絡先というのが、携帯の番号ではなく、会社の番号でないと対応してくれないようです。さらには、例えば給与未払いであれば、被害額、ファームの銀行アカウント名、BSB、アカウント番号が聞かれます。「ケアンズのファームで、日豪プレスで仕事を見つけたファームです」くらいでは、情報不足で対応してくれない可能性があります。

③フェアワークに相談することで起こるリスクを考えよう

言うまでもなく、職場に違法行為があれば、フェアワークに連絡すべきです。しかし、それに伴うリスクもあることも気に留めておきましょう。まず、裁判などになれば、期間が長引くことがあります。ワーホリの1年間が悪徳ファームの追求で終わってしまったとなれば、悲しいものがあります。また自分にも負い目がないかも少し考えましょう。例えば、ボンド返却2週間前告知を守ったか、最低働けると約束していた期間を守ったか、初めから最低賃金以下と知りながら働いていなかったかなど。何かこれまでに負い目があるとそこを逆に突かれてしまうこともあります。セカンド目的で働かれていた人は、そこのファームの営業が停止することでセカンド取得に影響が出る可能性もゼロではないです。また、上記の記事にも書いてある通り、弁護士対応となればそれなりの費用も発生してきます。
以上、フェアワークに関してですが、悪徳ファームにあった場合には、Famzのフェイスブックメールにて事例を紹介して頂いても大丈夫です。但し、個人への誹謗中傷などに関しては、記事の削除もしくはグループの退会をさせて頂く場合がございます。

このように被害にあったファーム名や事例をシェアすることで、今後ファームで働く人の予防にもなります。

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