こんばんわー。オーストラリア在住ブロガーです!日本のメディアでは米中の政治ばかりにスポットライトが当たり、あまり注目されることないオーストラリアの首相。
資源が豊富で他の産業が成長していない中東の産油国みたいなオーストラリアですが、日米豪の地理的なトライアングルで中国の太平洋進出を牽制するためには重要な国。
昔は、日本との貿易額が多くを占めたため日本語話者がアジアを除く外国では多い国の1つでした。その名残で、日本語を学習していた人は少なからず存在しています。
身近にある英語圏ネイティブの国ということで、留学やワーホリに訪れる人も多いです。
そんな超重要ではないけど、仲良くはしておきたい微妙な立ち位置にあるオーストラリアの首相はどんな人?っていう疑問に答えるべくオーストラリアの現首相、マルコム・ターンブルさんについて簡単にポイント解説いたします。読めば分かりますが、なかなかの強者です。
マルコム・ターンブル首相の5つの経歴
- 1954年10月24日シドニー生まれ、現63歳
- シドニー大学にて政治学と法学を専攻(奨学金を取得しオックスフォードでも学位取得)
- バリスタ、記者、弁護士、ベンチャーキャピタリスト、投資銀行起業が主なキャリア
- 元ゴールドマン・サックス・オーストラリアの代表
- 2015年からオーストラリアの首相に就任
法律と経済に精通したエリートです。日本みたいな世襲政治家ばかりの国とは大違いですね。アメリカのトランプは不動産王で、オーストラリアのターンブルは凄腕投資家。日本からもビジネスでのし上がってきた人が首相になってほしいものです。麻生セメントの元麻生総理大臣とかもいましたが、まだまだ一代で財を成したビジネスマンとは言えない。
ソフトバンクの孫正義さん、日本電産の永守さん、トヨタの豊田章男さんくらいが日本の総理大臣になってくれないだろうか。すると日本はおもしろくなる気がする。
マルコム・ターンブル首相の中国との蜜月関係を築く3つの理由
- ターンブル首相の息子は、中国共産党党員の娘と結婚
- 首相本人も1990年代に中国河北省の炭鉱ビジネスに投資した経験
- 豪中ビジネスウイークにおける演説では、「中国が対日戦争でともに戦った同盟国であることを忘れない」と発言
このようにマルコム・ターンブル自身は親中・反日派と言われています。資源を買ってくれる国であるお得意様の中国にすり寄るのは必然ですね。そして結果として、オーストラリアで実際に何が起きたかというのを現地からレポートすると以下。
- 中国企業がオーストラリアの1%の土地購入
- オーストラリアで会計学修士を専攻すると8割は中国人
- オーストラリアの次期潜水艦はフランスが受注 ※中国からの圧力
- 海南エアラインのビリオネア中国人オーナーが航空会社ヴァージン・オーストラリアの13%の株取得!
- 情報インフラであるブロードバンド網の構築に中国企業を参入させようとする
このようなニュースが実際にあるわけです。陸、海、空、人、通信に中国人の支配がジワジワと及んできています。
人間も国も札束でほっぺを叩かれたらおしまいなんですね。
アフリカが中国化された方法と同じで、中国は大量の人を海外に送って、現地の人と結婚などを進め現地化させ、そこから議員などを出し、票田を固め、さらに中国に有利な政策を制定するという常套手段がオーストラリアでも行われています。
マルコム・ターンブル首相に関するまとめ
トランプ大統領に電話をぶち切りされて一国としての首相のメンツが丸つぶれになったターンブル首相ですが、利己的な判断を下すような真っ当な首相のようです。
日本のように大国の一挙手一投足を伺いながら、差し障りのないポジショニングを今後もしていくのでしょう。
オーストラリアは国土も広く人口増加を続ける大国ではあるので、政治力は先進国では珍しく上がるポテンシャルを持つ国の1つであるので、日本もガンガン人送って、草の根的に強固な関係を築いていきたいものです。
もっと詳しくオーストラリアについて知りたい人は、中公新書ラクレから、「おバカ大国」オーストラリア – だけど幸福度世界1位! 日本20位! と言う本も出版されています。
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