ジャパレスとはどういう意味?オーストラリア・シドニーのジャパレスで実際に働いた僕が給与・時給などの実態を暴露!

ワーホリ用語の1つである「ジャパレス」。この言葉をワーホリを考えたことがない人に使っても意味は伝わらないはず。

まずは、ジャパレスの意味について分からない人のために解説します。

ジャパレス:ジャパニーズレストランの略。別名は日本食レストラン。主に日本人によって経営されていて、そこで働く従業員のほとんどが日本人。海外で働く日本人にとっては、言葉の壁がないため雇用されやすい。一方、言語が話せない分、立場的に不利であることから低賃金で働かされるという問題がある。

僕はジャパレスを上記のように定義しました。

実際に僕もシドニーのジャパレスで働いていたことがあるので、ジャパレスで働くメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。

ジャパレスで働く5つのメリット

  • 英語(もしくはその他言語)が話せなくても雇用される
  • 特別なスキルがなくても働ける
  • 日本人の友達ができやすい
  • まかないが食べれる
  • 長く働けば永住権もしくはビジネスビザのサポートの可能性がある

というようにジャパレスで働く5つのメリットを述べました。

英語が話せない日本人がほとんどなので、海外で初めて働く出だしとしての代表格の仕事ですね。オーストラリアであればファーム(農家)なんかもビギナー向けの仕事になります。

僕が思う最大の魅力としては、永住権やビジネスビザをサポートしてもらえる可能性があること。普通に高い学費を払って大学を卒業しても永住権は取得できないのに、ワーホリで海外来てジャパレスで働けばビザサポートしてもらえたという話はよく聞きます。

はっきり言ってこれが最大のメリットですね。ただ、ビザサポートを目指すのであれば働く前からきちんとその可能性があるのかについてジャパレスのオーナーに確認しましょう。悪い話だとビザサポートをエサにして、長く低賃金で働いてもらおうとする会社もあるらしいので。

ジャパレスで働く5つのデメリット

  • 英語力が伸びない
  • 単純作業でスキルが身に付かない
  • 外国人の友達ができない
  • 社会的にネガティブなイメージ
  • 低賃金もしくは最低賃金以下の給与

続いてデメリットについてですが、なんといっても賃金が低いこと。英語が話せないで他では雇ってもらえないということで足元を見られていますので、その国の法律で定められた最低賃金以下で働かせられるケースは多々あります。

ジャパレスならまだいい方で、中国人が中華料理屋で働くときの賃金はもっともっと低くて衝撃を受けます。

また良く語られる話の一つに、せっかく海外にきて日本人と英語使わずに日本食レストランで働くのであれば、日本の飲食店で働くのと一緒のことだよねって議論が往々にして起きます。

その通りではあるのですが、他に雇い口がないので、これらのデメリットを認識しながらもジャパレスで働く人は多くいるのです。

都市部でなければ、

  • ファーム(農家)
  • ファクトリー(工場)

などで働くという選択肢もあります。

ちなみにジャパレスと言っても、

  • ウェイター、ウェイトレス
  • キッチンハンド(皿洗いや簡単な調理)
  • シェフ

などの職種があり、ウェイター、ウェイトレスであれば英語を使う機会が多かったり、シェフであれば料理のスキルを身に付けれたりとポジションによっても特徴があることを知りましょう。

ジャパレスの給与・時給

低賃金と言われるジャパレスですが、実際の給与はいくらになるのでしょうか。オーストラリアを例に見てみましょう。

ちなみにオーストラリアの最低賃金は2017年時点で1時間$17.70となっています。

実際にブリスベンのカレー屋だと、下記のようになります。但し、以下Sushi D’liteの記事の最下部にあるコメント欄を見れば分かりますが、実際に働く従業員からの不満は多そうです。

時給: 平日$18.99/ 土曜$23.74/日曜$28.49/祝日$47.48(TAX込み)

僕が実際に働いていた一風堂もきちんと法律に順守しており、キッチンハンドで時給は$22くらいはもらっていました。

ただ、今紹介した2つは良い例で、実際は時給$15~17くらいのジャパレスも多いです。

実際僕もジャパレスで働いていましたが、語学は本当に伸びませんね。但し、レストランならではの特殊な英語は覚えれます。例えば、イカリング(英語:カラマリ)だとかw

個人的に一番嫌だったのが、調理場となると怪我をする危険といつもとなり合わせだったことですね。指なんてこんなところで切りたくないし、火傷なんかも絶対したくないじゃないですか。

ということで、ジャパレスの実態について色々語ってみました!

※2017年4月18日、政府は臨時雇用(スキル)ビザ(サブクラス457ビザ)を廃止し、2018年3月に完全に新しい臨時雇用不足(TSS)ビザに変更すると発表しました。これにより、オーストラリアの永住権に繋がるビジネスビザ(457)の廃止が決定され、ジャパレスから永住権を取得する道が狭くなりました。

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コメント

  1. silly より:

    ビジネスビザサポートの職種幅も狭まったので、もはやジャパレスでビザ目的で働く意味はありません。

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