数週間前に堀江貴文さんの『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』をキンドルで読んだので、どういう理由およびロジックから、持っているお金を全部使えと言っているのかまとめて、庶民の感覚で冷静に自分の意見で反論してみた。
上の写真のキャッチコピーには、「お金を使うほどチャンスが増える!」なんて書いていますがどういうことでしょうか?また庶民は、その言葉を信じて損しないのでしょうか?
けっこう、なぜお金を使った方が良いのかと関係のない価値観みたいのも多く含まれるので、それは番外編でまとめます。
Contents
ホリエモンが「あり金は全部使え」という理由
①要は、今を楽しんで、将来後悔しないため
- 「将来のことなど考えずにいまを思い切り楽しむ人生」
- 「積極的に蓄財を使って、遊びや娯楽を楽しんだ方が、幸せに決まっている」
- 「いまという時間を楽しみ尽くし、後悔のない人生を送るために、お金の活力を信じて、好きなだけ使ってしまおう。」
- 「貯金残高は、あなたがいま失っている、たくさんの機会の総額だ。人は死ぬときに、やったことよりやらなかったことを、より深く後悔するという。お金も同じだ。使った後悔より、使わなかった後悔なのだと。」
とあり、簡単に言うと海外で言う「YOLO(You Only Live Once)=一度きりの人生」や「やらないでする後悔より、やってする後悔の方が良い」という考え方と同じですね。
庶民としては、その考えで生きていたこともあるし、正しいと思うのだけど、「人生100年時代に、あり金を全部使って40代とかで貯金ゼロで、金融資産なく労働し続けなければならない地獄」を考えると、そっちの方が後悔するかなって思います。
人生100年生きる時代なので、40代以降に老体にムチ打って年下とかにコキ使われる人生ってみじめじゃないですか?そんな奴マジでモテないと思う。昔で言う売れないバンドマンと同じかな。
自分の収入の範囲で、やりたいと思うことにバランス取りながら没頭するのが庶民の生きかたかなと。
(ただ、その過程で一発逆転を虎視眈々と狙い、トライ&エラーを繰り返す)
②要は、お金を使って得た経験が、新たな価値を生む
- 「お金を使うことで、あなた自身の価値が膨らみ、新たな生産の循環が生まれるのだ」
- 「お金を貯めて、何をしたいのか?もしものときのため?きたるべき冬に備えて?どちらも違うだろう。もしものときに役立つのは、お金で培える知恵や、豊かな経験だ。」
- 「お金を使って得た経験は、社会に出てから、いろんな場面で役に立った。コミュニケーションのレベルも、出会う人のランクも高くなった」
- 「物質的に豊かになったこの時代、驚きや感動、娯楽、快適さなどの付加価値に対価が支払われるようになったので、楽しみや遊びを周りに提供する才能は、価値を高めていく」
ZOZOの前澤さんと同じ発想ですね。たまに聞く、「お金を使えば使うほどお金が増える理論」。
正直、この理論が当てはまるのって、TOPの政財界の人とお付き合いしている方々か、インフルエンサーくらいかなと思います。
ビジネスチャンスをいつも探っている人とかは、出会いの場がビジネスのコラボの場になったり、ビジネスアイデアのヒントや投資家との出会いになったりすると思うのですが、例えば一般的なサラリーマンとかは、凄い出会いとかあってもチャンスに活かせないと思いますよ。
凄い人に出会っても、その人から相手にされないと思うし、数日後はまた地元や職場の人とかと定期的に集まるだけ。
または、インフルエンサーやブロガーは散財自体がコンテンツ(ネタや記事)になるから、それで注目集まってペイできることがあります。
一般人にとっては、散財してもせいぜいSNSにアップして承認欲求えられるくらいで、思い出として消えてなくなるだけです。
とても、その経験がお金を産み出すとは思えません。お金を使うのは楽しいとは思うけどね。
【番外編】「あり金は全部使え」とは関係ないけど、ホリエモンが主張するテーマ別の価値観
「あり金は全部使え!」とは少し異なる主張は、番外編として固めておきました。
フレーズしか書いてないので、興味ない人は読み飛ばして下さい。
持ち家
家を買うな。
持ち家には、以下の負担やリスクがある。
- 固定資産税
- ローン金利
- 建物の価値は年々減少
- 地価も景気によって変動
- 壁や屋根、水回りなど、いくつもの消耗箇所のメンテナンスを続ける
- 30代の感覚で選んだ家に、数十年後もそのまま気持ちよく住み続けられる可能性は、かなり低い
- 持ち家の最大のデメリットは、移動の制限
- 天災
- 隣人トラブル
生命保険
- 死んだあとなどどうでもいい。
- 死ぬことにベットするなんてギャンブルと同じ。
恋愛
- 恋愛は死ぬまで続けろ。できることなら、男には結婚後も恋愛を続けて欲しい。
- 恋愛市場から降りてしまうと、男はほとんど、オヤジ化が始まる。同じ型の安手のビジネススーツを着回し、妻が買ってきた下着を履いて過ごす。鼻毛も肌ケアもしない。立派なオヤジだ。
飲み会
- 「行ける飲み会にはすべて行け」「レイヤーの高い、面白い人がいる飲み会には、すすんで行ってみよう。会話を楽しむだけでなく、磨かれた目でジャッジをしてもらえるのも有益だ。」
- 「チンケな節約をやめろ」「酒食にお金を費やすことで得られる一番のものは、幅広い人間関係だ。」「食には、ケチらずお金を注ぎこむべきだ。投じた以上の機会創出と、知識を満たすリターンが得られる。そして何より、あなたのブランド価値を高める。」
株や投資
- 「株より遊びに投資しろ」「株なんてギャンブルにすぎない。」「成長しかしない国や企業は、存在しない。確実に、永続的に、堅調に儲かる株なんて存在しない。上場株も為替も不動産も、つまるところギャンブルだ。」「そもそもお金を増やすことではなく、人生を楽しみ尽くすことが目的なのだ。」
時間
- 掃除・選択はするな
- 田舎を出ろ
- 人に任せろ
- 高くても都心に住め
- タクシーを使え
- 行列に並ぶバカになるな
スマホは最高スペックにこだわれ
- 格安スマホは使うな
- 情報や時間が大事な時代
ジムに行け
- 体型維持
- 体力をつけるとか、健康促進のためではない
- 健康促進と運動は、それほど相関がないように思っている。精神的ストレスとかの方が、健康には重要に関わっていると思う。
欲しいものはすぐに買え
- 金で買える、欲しいものは全部買え!
- モノが欲しいというのは、その人にとって有益な情報が、モノに付与されていることの表れなのだ。
個人的な本著のまとめ
ということで、書評ではないですが、ホリエモンが「あり金は全部使え」と言う理由は伝えた2つに尽きると思います。
- 今を楽しんで、将来後悔しないため
- お金を使って得た経験が、新たな価値を生む
個人的には1には賛成で、2には反対かな。
お金を使うのは当たり前に楽しいです。
いつ死ぬか分からないので、後悔しないように生きるというのも正解です。
明日死ぬかもしれない。という良くある言葉も正解です。まぁ、それで死んだことないので、このブログ書いているんですが。
でも、上でも述べましたが、「人生100年時代にあり金を全部使って40代とかで貯金ゼロで、金融資産なく労働し続けなければならない地獄」っていうのも真実で、ある程度貯金や資産があった方が安心して暮らせます。
貯金ゼロで将来への不安に押しつぶされそうになりがなら、ホリエモンの言葉を信じて、あり金の全部を恐る恐る使うのが幸せだと思えません。
資産1,000万円あって年利6%で回せれば、「1,000万円×6%÷12カ月=5万円」という計算で、月に5万円の不労所得を得られる可能性があるわけです。
もちろん、6%の利回りってかなり高いですので、間違いなく株とかのある程度のリスク資産に投資しないといけないのですが。
うまく分散投資して、2%くらいの利回りで回して、月に1.7万円の贅沢やチャレンジできた方が幸せかなと個人的には思います。1,000万円あるっていうイザというときの安心感もあります。
貯金ゼロ状態って庶民からしたら(特に年齢が高いと)、けっこうな恐怖を抱えながら生きる生活だと思いますよ。
ということで、ホリエモンの著書『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』の紹介や感想でしたが、全文気になる人はポチってみて下さい。
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