最近流行のS&P500(スタンダート・プアーズ)。
FIRE(経済的独立後の早期退職)の源流にあるのも実はS&P500の高い利回りと安定的な成長だ。
こんなに有名になってからS&P500の金融商品を買うのは遅い?と思う人も多いと思います。
皆、「S&P500に全てお金をつぎ込めばOK」みたいな流れの中で、本当に大事なお金をこのムーブメントに任せて資産をつぎ込んでいいのかというのをチェックしたいと思う。
そもそもS&P500とは?
S&P500の説明が本記事の趣旨ではないため、簡単にサラっと分かりやすく解説します。
- S&P(Standard and Poor)は米国の格付け会社
- S&P500はその格付け会社が選ぶ米国の500社の株価を時価総額で加重平均した株式マーケット指数
- GAFAMなどの米国の有名な企業が組み込まれている
S&P500の推移と勧める人の決まり文句
こちらはS&P500の価格を1981年から表したグラフです。
S&P500を勧める人が決まり文句のように言うのが、「過去20、30、40年で価格が●●倍になっている」という実績。
私が思うにS&P500を激推ししてくるインフルエンサーとかは、自身が既にS&P500を買っていて、その価格を更に買い支えて釣り上げてくれる人を集めるために薦めているように感じます。
S&P500のデメリット
上のグラフは先ほどのグラフから2001-2011年の10年間を切り取ったグラフです。
確認すると2001年1月から2011年1月の価格を見ると元本割れしています。
成長はほとんどしていないですよね。
グラフなんてどこの時期を切り取るかで印象は変わるので、むしろ2011年から2021年の株価の上がり方が凄まじかったのがS&P500で、その10年間を切り取った波に乗れた人がFIREできました。
ちなみにその時期は日本の日経平均も、ドイツも、インドも過去最高の高値を記録するほどどこも株価が伸びています(確かにその中でも米国株式価格の伸びは大きかったですが)。
という前提を踏まえ考えられるデメリットやリスクを考えました。
- 「過去20、30、40年で価格が●●倍になっている」という実績は、次の10年20年も成長し続ける根拠にはなっていない
- むしろ、経済危機の後で株価が思いっきり落ちた後に大体回復するように、逆にS&P500が絶好調で価格の山頂(バブル?)で買うのは本当に絶好のタイミングかは疑問
- 日本で買う場合は為替リスクもある
という感じです。
簡単に言うと、今まで良かった金融商品が今後もいい理由にはならない。
逆に過去最高の価格とかのようなバブルのようにも感じられるタイミングで買うべきかは甚だ疑問。
確かにS&P500は企業が分散され、会社もグローバル企業なのでカントリーリスクも比較的分散されていますが、上記のようなデメリットとリスクも孕んでいるわけです。
FIREの流行に乗る前にこういった背景も考えましょう。
本記事はあくまで個人の感想なので、投資は自己責任でお願いいたします。