マイクロソフトが提供する資格試験Azure Fundamentals(AZ-900)に合格したので、難易度、勉強方法、注意点などを体験記録として今後の受講する皆様のために惜しみなく公開しようと思います。
ちなみに私は文系男子でAzure(アジュール)に一度も触れたことがありません。
当然、プログラミングもできないし、ITに関わる仕事もしていません。
では、なぜAZ-900の試験を受けたのかと言うと、
- クラウドという概念を理解したかった
- 無料のバウチャーがあった
- オンラインで資格取得できた
という3つの理由からです。
AZ-900の資格はマイクロソフトが提供する無料のトレーニングイベントに参加することで、通常12,500円する資格試験が無料で受験できます。
しかも、受験会場に行かなくていいので、家にいながら試験を受験できます。
AZ-900の試験範囲や概要
試験内容 | 割合 |
クラウドのコンセプトに関する説明
Describe Cloud Concepts |
20-25% |
Azureのコアサービスに関する説明
Describe Core Azure Services |
15-20% |
Azureのコアソリューションとマネジメントツールに関する説明
Describe core solutions and management tools on Azure |
10-15% |
セキュリティ全般とネットワークセキュリティの特徴
Describe general security and network security features |
10-15% |
ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンスの特徴
Describe identity, governance, privacy, and compliance features |
15- 20% |
AzureのコストマネジメントとSLAに関する説明
Describe Azure cost management and Service Level Agreements |
10- 15% |
- 合格点数:700 / 1,000 点
- 問題数:35問前後 ※変更される場合があります
- 試験時間:60分
- 出題形式:選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式
- 合否の連絡:試験終了直後に表示
この試験の受験者は、クラウド サービスの基礎知識と、それらのサービスが Microsoft Azure でどのように提供されるかを理解している必要があります。この試験は、クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めたばかりの方や、Azure の初心者の方を対象としています。
Azure Fundamentals 試験は、クラウドの概念、 Azure サービス、 Azure ワークロード、 Azure のセキュリティとプライバシー、 Azure の価格とサポートに関する知識を証明する機会です。受験者は、ネットワーキング、ストレージ、コンピューティング、アプリケーション サポート、アプリケーション開発の概念を含む一般的なテクノロジの概念に精通している必要があります。
Azure Fundamentals は、他の Azure のロール ベースまたは専門分野の認定の準備に使用できますが、それらのいずれの前提条件でもありません。
(参考:AZ-900)
AZ-900の難易度や学習時間は?
AZ-900の難易度ですが、クラウドに触れたことがない人や業務で関わることのない人にとっては、まぁまぁ難しい試験になります。
マイクロソフトが提供する認定資格の中では初級という位置づけではあります。
文系男子でAzureに一度も触れたことがない私が合格まで費やした時間は、「土曜日4時間x3日、平日1時間x5日、Microsoft Azure Virtual Training Day3時間x2日」です。
なので、合計23時間くらい費やしました。
IT業界で働く人でクラウドやネットワークなどの基礎知識がある人は、1-2日くらいかけてラーニングパスを一周して無料トレーニング講習に参加すれば合格できるという記事も見ました。
正直、個々人が持っている地頭の良さにも関わってくるので、効率が良い人はもっと短い勉強時間で試験をパスしてしまうかもしれません。
ちなみに、私は要領が良い方ではなかったので、余裕を持って週末などを何度か使い合格することができました。
AZ-900の3つの学習方法とは?
AZ-900には合格するために3つの学習方法があります。
1つ目は、マイクロソフトが提供する無料のラーニングパス(オンライン学習サイト)です。
これが一番基礎になり、勉強で言うところの教科書のような役割を果たします。
それぞれのモジュールの最後には知識チェックがあるので、問題を解きながら自身の理解度をチェックできます。
英語から日本語に訳した不気味な日本語や、IT業界特有の専門用語(例:冗長性、デプロイ)などがラーニングパスには含まれます。
2つ目は、マイクロソフトが提供する無料のトレーニングイベントへの参加です。
こちらは、ラーニングパスを終えてから受講しましょう。LIVE形式で先生が試験範囲に沿って解説してくれます。
私の時は日本語に少しアクセントのある外国籍の先生でした。
3つ目は、試験問題を解きまくるということです。
自身がどのサービスや用語を理解していないか確認しましょう。
『合格対策Microsoft認定AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集』という問題数の本も発売されているので、絶対に一発で合格したいという状況の人は買うのもありです。
全体像としては、「ラーニングパス読む ⇒ 試験問題を解いて、理解してない箇所を確認 ⇒ 間違えた箇所をラーニングパスで確認 ⇒ また試験問題を解く」の繰り返しです。
受験勉強と同じですね。この繰り返しで、8割くらい点数取れるなとなれば、実際の試験でも7割くらい点数が取れました。
AZ-900の試験は1,000点満点中700点取れれば合格とされています。
ちなみに私は740点くらいでギリギリ合格でした。
AZ-900を受ける際の注意点
実際にAZ-900の試験を自宅で受けてみて思った注意点も紹介します。
- 自宅で受講される人は性能の高いパソコンとインターネット環境を用意しましょう
- 試験は日時や時間帯が決まっているので埋まる前に早めに予約しましょう
- 一発合格を目指しましょう
それぞれ少し細かく説明すると、オンラインで自宅で受講する方は、ピアソンVUEというマイクロソフトではない会社が提供する試験システムを自身のパソコンにダウンロードして使います。
そのシステムが意外に重たいソフトで、性能の低いパソコンやWIFI環境だと固まってスムーズに機能しません。
また、インナーカメラや、WIFIの速度などもチェックされ、十分な環境でないと試験が受けられません。
実際、私もSurfaceのそんなに古いノートパソコンではないのですが、ネット環境も若干不安点だったので、試験直前に固まってしまいました。
幸い試験画面でチャット形式にて試験管みたいな人がサポートしてくれ、ノートパソコンを再起動してなんとかテストを受けられました。
また、試験のスケジュールに関しても平日と土曜日の各時間帯に受けられるのですが、けっこう埋まっていたりして、一番ベストな時間帯に予約ができなかったので、試験の予約も早めにしましょう。
最後に、トレーニングイベントでもらえる12,500円相当のバウチャーは1回しか使えません。なので試験に落ちた場合は次回は自分でお金を払って試験を有料で受けないといけないです。
はっきり言って12,500円は、TOEICが7,810円であることを考えると試験としては高いと思います。
ですので、しっかり準備をして落ちないようにテスト対策をすることをおすすめします。
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