“indochina”って英語表記を初めて見たとき、僕は最初、インド(India)~中国(China)あたりの領域のことを指すのかと勘違いしていました。
よくよく調べるとindochinaはインドシナ半島のことで、インドも中国も含まれておりません。
では、東南アジアの半島ってことで、タイ、マレーシア、ミャンマー、シンガポールも含まれるのか、含まれないのか。こちらは追って説明します。
非常におもしろい歴史を持っているので、ここで分かりやすく解説します。
英語でindochinaとはどういう定義?
1番目の意味だと、インドと中国に挟まれた東南アジアの半島ということで、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、マレーシアが含まれます。
一方、2番目の意味だと、以前フランス領だった地域と言うことで、コーチシナ(ベトナム南部)、アンナン(ベトナム中部)、トンキン(ベトナム北部)、ラオス、カンボジアが含まれます。
なので、地政学的に言うと、1番の意味の国やその一部が含まれます。ちなみに、インドシナ半島以外にもマレー半島という言葉があり、北からミャンマー、タイ、マレーシア、シンガポールの国やその一部が含まれます。
歴史的な意味で言うと、2番目のフランス領だった国を指します。インドシナとはもともとインドと中国に挟まれているという地理的特徴からフランスが名付けたものです。
フランス人がindochinaと言うとこちらの狭義な意味を指すことが多いかもしれません。
また、ネイティブ英語スピーカーやビジネスの場では、CLMVという略語がよく使われ、Cambodia, Laos, Myanmar, Vietnamの国を指します。
indochinaの発音
発音
ˌɪndoʊ̯ˈt͡ʃaɪ̯nə/, /ˈɪndoʊ̯ˌt͡ʃaɪ̯nə/
日本語だと「インドシナ」と呼んでいますが、英語だと上の発音記号で、カタカナで表すと「インドぅチャイナ」がより近い発音になります。
また、発音とはことなりますが、indochinaのことを、「IndoChina」「Indo-China」と英語で表記することがあります。
ネイティブはindochinaをどう使う?用例!
2020年11月の英語のニュースからの抜粋ですが、AirAsiaについての記事で、Indochinaはベトナム、ラオス、カンボジアで構成されていると明記されていますね。
こちらの記事でもIndochinaマーケットということで、ベトナム、カンボジア、ラオスと示しています。
なので、ビジネスでは歴史的な意味の国を含むことが多いようです。
【まとめ】indochinaはどこの国が含まれる?
【地政学的定義】ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、マレーシア
【歴史学的定義】ベトナム、ラオス、カンボジア
【ビジネス上での定義】ベトナム、ラオス、カンボジア
色々調べていくと上記のようにまとめられることが多いです。
CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)という括りもビジネスでよく使われるので覚えておくと良いですね。
CLMV: Cambodia, Laos, Vietnam, Malaysia
SEA: South East Asia
APAC: Asia Pacific