オーストラリアの金利って先進国の中で高いことで有名なんですが、その理由を知っていますか?
ここでは、オーストラリア在住の私が、オーストラリアの金利が高い理由を初心者向けに簡単に解説しちゃいます。
世界で金利が高い国
そもそも世界を見渡したときに金利が高い国はどこなのでしょうか?
通貨 | 政策金利 |
トルコリラ | 17.75 % |
メキシコペソ | 7.25 % |
ブラジルレアル | 6.75 % |
南アフリカランド | 6.50 % |
ニュージーランドドル | 1.75 % |
オーストラリアドル | 1.50 % |
(参考:世界の高金利ランキング 2018年6月)
ランキングを見て分かりますが、高金利の国というのは基本的に発展途上国なのです。
なぜ、発展途上国の金利が高いかと言うと、インフラが未整備のため公共事業投資に政府はお金(外貨)を集める必要があるため、金利を高く設定しないとお金が集まってこないからなんですね。
ただ、5位と6位にニュージーランドとオーストラリアの先進国がランクインされています。
なので、オーストラリアドルは先進国なのに高金利の通貨となります。では、なぜ高金利になるのでしょうか?
オーストラリアドルの金利推移
オーストラリアドルの金利は高い高いと世間ではいいます。そしてオーストラリアに昔から住んでいる人から良く聞くのは昔はもっと金利が高かったという話。
実際にオーストラリアドル金利はどのように推移しているか一緒に見ていきましょう。
Trading Economicsによるとオーストラリアドルの金利は上のように推移しております。
2008年から2018年までの10年間の推移を見ていくと、2008年に最高の政策金利7.25%まで上昇し、その後ゆるやかに金利を下げていて、2018年時点では、2%を下回っています。
それでも世界全体で先進国が金利を下げている中ため、比較したときにオーストラリアドルは高利回りの通貨となります。
実際にオーストラリアに住んで金利について感じること
日本では金利は1年に1回だけ雀の涙程度の金額が入金されているので金利の凄さを感じることはありません。
しかし、オーストラリアに住んでいると金利の凄まじさというのを明確に感じます。
どう凄まじいかと言いますと、例えばここでは分かりやすく日本円に置き換えて説明します。
もしあなたに200万円の預金があるとしましょう。そして、金利は2%でまわるとします。すると、200万円×2%=4万円/年の金利収入が得られます。
凄いのはここからで、オーストラリアの銀行にお金を預けて置くと、毎月金利が入金されるのです(定期預金にしていない限り)。
つまり、200万円の預金があると、40,000円/12カ月=3,333円/月の金利収入が毎月入金されます。日本では、毎月3,000円以上の金利収入が入ることなんて起きないですよね。
更に更に凄いのが、この金利が次の元本となって複利で利子が増えていくのです。
どういうことかと言うと、3,333円/月だったのが、預金を引き出さない限り、3,338円/月、3,344円/月と毎月の金利が右肩上がりで増えていきます。
「月払い」×「複利」の威力を実感として感じます。
オーストラリアドル(豪ドル)の金利はなぜ高いのか?
最後に本題のオーストラリアドルの金利が高い理由について初心者にも分かりやすく説明します。
【オーストラリアの金利が先進国の中で高い3つの理由】
- オーストラリアの経済は資源頼みなので、政策金利を高く設定しないと、外国が国債を買ってくれない(外貨が集まらないため)
- 新しい産業を育てるために、外国からの投資を呼び込むため
- インフレを抑えるため(お金を借りにくく、預金したくなるようにして、消費を抑え、急激なインフレを抑制するため)
日本のようにデフレが長く続く国は、「マイナス金利にして市場にお金を流す⇒消費を刺激してお金を使ってもらう⇒物の購買需要を増やす⇒デフレから脱却」という仕組みななっています。
一方、オーストラリアのようにインフレが続く国はその逆が起きるため、金利が高くなるのです。
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