この週末に『仕事2.0 人生100年時代の変身力』を読みました。
書評としての結論は、厳しい見方をすると、
の内容に「政府の統計資料」、「リクルートの統計資料」、「副業/兼業/働き方の企業の取り組みに関するニュース」を織り交ぜてまとめた本という感じ。
ブログで言うとまとめ記事みたいなイメージ。
特に聞いたことない新しいインサイトはそこになく、はやりの本とニュースをザッピングして文脈に乗せたような本。
上記2冊以外にも様々な本の引用がたくさん出てきます。
本と言うより記事って感じがある意味NewsPicksらしいので、それ目的であれば良いのですが、深い知見からくる新しいアイデアを世に出すというよりは、世の中の潮流をまとめて『仕事2.0』という言葉で括った感じかな。
『仕事2.0』から学んだこと
『仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)』を読んで学んだことも書き留めておこう。
学んだこと(感じたこと)は、この本のサブタイトルにもなっている「一つの会社で一生を終えることはもはや不可能」ということ。
少子高齢化、日本経済の停滞、企業寿命の縮小、就業寿命の伸長、終身雇用の崩壊、どれをとっても一つの会社で一生を終えることは、社会の要請として不可能であること。
人生100年も生きなきゃいかないので、そんな自信を養うため人は働き続けなくてはいけない。
副業/兼業は偶然発生的に生まれてきたわけではなく必然的な社会的要請から生まれてきた風潮だ。
こんな時代にサバイブして(生き残って)いくためには、そんな時代のサバイバル術が必要なのである。
昭和の考え方から自分をアップデートできなければ茹で蛙のように気づいたらいつの間にか死んでしまう。
『仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)』でもうたわれているように、年齢に捉われず、これからの時代は学び続けなければならないのだ(日本人は世界的に就職してからの学習というのをしないようだが)。
自分もなんか新しいことを学びたい学びたいと漠然と考えていたものの、改めて何か新しいことを学ぼうと思った。
最後に本書の出版社であるNewsPicksの雑誌『NewsPicks Magazine Summer 2018 Vol.1』の編集後記にあった良かった言葉を載せておきます。
業種や産業の垣根がなくなり、あらゆる企業が変革を迫られる中、個人も変化とは無縁でいられない時代になりました。しかし、多くの人は危機感を抱きながらも行動に移せず、モヤモヤしているのではないでしょうか。
NewsPicks Magazineは、そんな変われない人に向けた雑誌です。・・・この雑誌が、手に取ってくださった方の何か行動を起こすきっかけになれば、これほどうれしいことはありません。そうした小さな変化を積み重ねた先に、日本と世界をアップデートするイノベーターが生まれると信じています。
変化の多い現代を生きる社会を言語化し、その中で間接的なかたちであれ、社会的インパクトを与えると”信じている”というよいメッセージだと思いました。
[関連記事]
- 【書評】10年後の仕事図鑑(堀江 貴文、落合 陽一著)新たに始まる世界で、君はどう生きるか?【ネタばれ注意】
- まだワーク・ライフ・バランスとか言ってるの?古い!マジおっさん。これからは、ワーク・ライフ・ミックスだよ?その意味と定義!
- 人生を楽しむコツが書いてある!「転職の思考法」から読み取る幸せになれる職場!どんな会社で働けば幸せ?