一生住むなら、先進国、新興国、後発国のどこが結局一番幸せか

最近、いわゆる後発国と呼ばれる国に1週間滞在してきたので、一体どの経済レベルに分類される国に住むのが幸せか考えてみた。

まず、先進国、発展途上国、後発国の分類ですが、GNI(1人当たりの購買力平価)によって分けられるそうで、詳しくはここで述べませんが、以下例です。

先進国:日本、オーストラリア、カナダ、イギリス、シンガポールなど

新興国:フィリピン、中国、タイ、マレーシア、台湾など

後進国:カンボジア、ラオス、バングラディシュ、ブータンなど

色々な分類の仕方がありますが、経済的豊かさだけで見た時には上の表と感覚的には大きな相違がないと思います。

僕は、トータルで考えると日本以外の先進国には2-4年、新興国にも2-4年、後進国に半年住んだことがあります。今は普段オーストラリアに住んでいますが、最近イスラム教の後進国に1週間滞在して思ったことを書き留めたいと思う。

ここでは、個人の目標・仕事・趣味・嗜好は置いといてあくまで主観で幸せに住める国を考えたいと思います。

結論から言うと新興国が1番住むのにいいと思いました。

後発国の街の様子

後発国の街の様子

指標1 物価

物価に関してですが、これは上記の3つの国の分け方にはあまり相関しないです。例えば、日本でも田舎に住めば、ワンルームの広い部屋で月5-6万円程度、一方東京都内に住めば狭い部屋で最低10-15万円程度で住めます。

一方、今住んでいるブリスベン近郊だと、シェアハウスのオウンルームでレントが$140-190/週なので、月4万-6万円になるので、同じ先進国でもオーストラリアに住む方が安いです。

そして、インドに住む僕の日本人の友人は、日本人が住めるレベルの家に住むのに月15万円払っていると言ってました。ムンバイの家賃です。

もちろん、シェアハウスなどの条件が若干違いますが、同じくらいの生活レベル(お湯のシャワーが使えるとか洋式トイレだとか)に合わせると上記のような感じだと思います。

となると、今住んでいるオーストラリアが他の国の3分の1程度の家賃で暮らせることになります。月に10万円の使えるお金の差があると先進国でも結構贅沢ができると思います。

また、タイやフィリピンの食事などの物価は先進国並みに上昇していますし、後進国に行ったとしても、安全を買うにはお金がかかるし、KFCとかに行ったら先進国とほとんど同じ料金です。

指標2 食事

自分的には食事って幸せを決定する大きな尺度になると思っています。おいしいもの食べるとテンション上がる人は多いと思います。

これも国によりますが、後進国に関しては料理がおいしくないと思います。なぜなら後進国のコールドチェーン(冷蔵物流)が発達していないので、鮮度を保った輸送ができないため、肉は獣臭いし、魚介類は海から遠ければ川魚しか食べれないからです。

僕が行った後進国が特にイスラム教の国だったからか、ラマダン(断食)などもあり、食事に対するパッションが他の国ほど感じられなかったです。お世辞にもおいしいとは言えなかったですね。

ただし、これが中国やマレーシアなどの発展途上国まで行くと話は変わります。中国では日本では食べられないほどおいしい火鍋や羊肉串が食べれますし、マレーシアではラクサやインド料理などが安く食べられます。

指標3 環境

環境の良さに関しては、大体3つの国のレベル分け順になります。先進国の環境配慮はやはり秀逸です。特にオーストラリアは人口密度も低いので、空気がキレイだし、星もキレイです。

一方、中国は言うまでもなく、今回行った後発国の国は北京の大気汚染よりもひどかったと思います。外を歩くだけで、目が痛くなるし、鼻をかむとティッシュが黒くなります。とても幸せに暮らせるレベルではなかったです。

子供とかがいたとしたら、あまり後発国では育てたくないと思いました。

指標4 ビジネス

ビジネスチャンスと言う意味では、チャンスという言葉だけ取れば、後発国にはたくさんチャンスがあります。しかし、ビジネス環境という意味では、先進国の方がやりやすいと思います。

それは、後発国だとインフラが整っていないので、ビジネスがしにくいです。例えば私は後発国で某IT企業の社長2名と会いましたが、オフィスにいるとき、インターネットが長時間途切れたし、停電まで起きました。IT企業にとってインターネットが使えないとうのは致命的です。

また、法的インフラという意味でも後発国は不利です。賄賂が当たり前に横行する国であり、国の事務手続きも驚くほど煩雑で遅いです。いくらチャンスがあってもそれをビジネスとして成り立たせることができなければ、チャンスも活かせないと思いました。

あと、イスラム教の国は礼拝や断食があるので社員のマネジメントが大変そうでした。

指標5 人

人の懐っこさや、国民が純粋な気持ちを持っているかに関しては、先進国はやはり劣ります。色んな人がいるのはもちろんですが、飛びぬけてピュアな心を持っている人は肌感覚だとやはり後発国や発展途上国です。

たいしたことでないことでピュアな人がケラケラ笑ったりしている姿とかを見ると、見ている方も幸せになれます。スレてなくてまっすぐなのはやはり一緒にいて気持ちいです。

ということで、完全に主観ですが、長く幸せに住むなら総合でやはり発展途上国という結論に達しました。また、イスラム教の国は個人的にはかなり厳しいです。お酒やエンターテイメントがないと人生楽しめません。

そして、先進国の中から住むとこを選べと言われたら、住んでいてあまり気づきませんでしたが、オーストラリアって結構ありだなと再認識しました。

空気がきれいだし、物価はうまく過ごせばそれほど高くないし。特に家賃は土地が広いので、都心に住まなければかなり安いですね。不動産価格は高いですが。

最悪、広大な土地にテント貼って星空見ながら寝てればいいんです。シャワーもそこら辺のビーチでタダで利用できるし。

後発国は安全を買うと結局物価が高くつくし、食事がまずいので一番住みたくないという考えに変わりました。アフリカとか結構住みたいと思ってたんですが、厳しいかも。

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