貧乏って美しい。
若いうちってお金がない方が、泥水すすってでもお金を稼いでやろうとか、つらいことがあってもお金のために耐え抜くっていう経験が詰めますよね。
高校生の時、初めて皿洗いして自分で稼いだあの時の感動は今でも心に残っています。銀行通帳に何万円、何十万円と振り込まれていたときのドキドキは、もう味わうことはできないんですから。
さて、そんな記憶は脳内から抹消され、今では$100札をハンカチ代わりに使って、なんでも金で解決し、周囲の人におごり狂っている私(@famzau)ですが、あの貧乏時代の経験から、節約志向が身に染みついております。雑草魂ってやつが付きました。
そんなアホなことをお花畑の脳みそで考えながら、ブリスベンの街を歩いていると、マイヤー(Myer)センターのマクドナルドの前にできている長蛇の列。
「ツチノコでも見つかったのか?」と、急ぎ早に駆けつける私。
そのマクドナルドに売っていたのは、安売りのモヤシでもなく、週間ビッグイシューでもなく、たった一つの無邪気なソフトクリーム。小走りで駆けつけたので、息を切らす私。
みなが手にする小さなその可愛らしいソフトクリームに、目を奪われる私。
列に並ぶ私。
中国人に横入りされないか、睨みを利かせる私。
短くなっていく列。
高鳴る鼓動。
ついに前にはあと一人。
前の客が消えて、いよいよ私の番がきた。
「How can I help you?」(へい、らっしゃい!)
そんな英語が店員から聞こえた。
一度喉を鳴らし、声を整える私。
「ソ、ソ、ソフトクリーム、プリーズ下さいハムニダ。」
そして、値段を聞く。
「What does it come to ?」(おいくらですか?)
「It comes to 50c」(50セントになります)
え?
聞き間違いかもしれないと思い、
念のため$50を渡しておく私。
大きいお金を渡したことに対し、無垢な日本の少年に睨みをきかせるインド系店員。
手いっぱいの$49.5のおつり。
顔を上げた瞬間、目の前に飛び込んできたのは、なんと、
曇りひとつない、純白のソフトクリーム。絹のような生地。
なんだこのうんこみたいなツイストは。
恐る恐る、そのキレイな白いやわらかな巻きモノを、舌で撫でた。
おい、
おい、
おい、おーーーーい!
おかーさーん!
うまいがなーーーーーー!
孤高の美食家である私は、3クチくらいで飽きてしまいましたが、50セントなのにとてもおいしいマクドナルドのソフトクリームでした。ちなみに、英語でソフトクリームは、soft ice creamとかsoft-serve ice creamと言うので頼むときは注意。
マクドナルドもオージーは、Macca’s(マカス)っていうので、使ってみて下さい。
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