【書評】佐々木紀彦さんの『日本3.0 2020年の人生戦略』読んだ。これからの未来はどうなる?自己愛に満ちた世界への警鐘。

Famz編集長
「チャレンジ童貞」という衝撃的な言葉から始まる佐々木紀彦さんの『日本3.0 2020年の人生戦略』を読了した。チャレンジ童貞の日本人は、「傷つくのが怖いのだと思う。世界との差を知るのが怖いのだと思う」と彼は分析する。
秘書
最近、多くのビジネスマンや若者の間で話題になっている本ね。チャレンジ童貞とはどういう意味なの?照
Famz編集長
言葉の表面だけ取るとチャレンジしない人って意味。でも、本質的には失敗するのを恐れる臆病な人ってこと。童貞っていうのは、モテないということの他に挑んでフラれるのが怖いっていう心理的要員もあるんだ。
Famz編集長
佐々木紀彦さんは、こういった最近の若者の傾向を「自己愛の塊」と言い切るんだ。つまり、フラれたり失敗したりして、自分に力がないことを直視したくないんだ。
秘書
なるほど。自分の実力を試したくないっていうのは、確かに自己愛ね。「試していないだけで、俺は能力があるんだ」という言い訳を自分の中で持ち続けられるものね。
Famz編集長
そうそう。そして、現代を生きる人は「過去の遺産と未来からの借り入れによって支えられている。」と本の中で言われてるんだ。高度経済成長のときに頑張ってくれた日本人の遺産と1,000兆円近い日本の借金も返すのは未来に生きる子孫だからね。だから今の40~60代くらいの人っていうのは、将来日本の歴史を振り返ったときに本当に何もしてない恥ずかしい世代として残るでしょうね。
秘書
年功序列が跳梁跋扈していたので、本当になんのスキルがなくても過去からの遺産と未来からの借り入れで生きていけたのね。今の20~30代の人には、同じ恥ずかしい世代にならないように頑張ってほしいわ。
Famz編集長
佐々木さんも今の30代には期待していて、多くの鼓舞するような言葉を30代に本の中では送っているんだ。
Famz編集長
自己愛の話に戻ると、自己愛の強い若者にとって恋愛っていうのは一番非合理的なんて佐々木さんは言っているんだ。
秘書
それはどうして?
Famz編集長
彼はこう答える。 「恋愛は相手がいる話です。ですから、恋愛した以上は、もはや自分のペースでいきられなくなります。」。好きな場所に行って、好きなもの食べて、好きなようにお金が使えなくなるのが恋愛です。自己愛の強い人にはこれは苦痛以外の何物でもありません。
秘書
確かに言えてるわね。男性なんかは、経済的にも自己犠牲を強いられるものね。

Famz編集長
そうなんだよ。本当に「男はつらいよ」です。こういったチャレンジしない日本を憂うことばかりでなく、『日本3.0 2020年の人生戦略』には、「ホリエモン評」や「これから消えていく職業」などについての至言にも満ちています。ぜひ読んでみて下さい。

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