グローバル化に伴い海外に進出する日系企業と言うのは世界中で年々増えています。
製造拠点や生産開発拠点など進出目的は様々ですが、政情に左右されながらもその数は着々と数を伸ばしています。
現に2015年の国外への進出企業は7万1,129拠点と、前年より約3.7%も増加しています。このJETROの統計が開始された平成17年以降で最多の数字となっております。日系企業の拠点数はこの5年間で約14%も増加しております。
JETRO調査!国(地域)別(上位11位)日系企業(拠点)数の推移!
2015年のJETROの調査によると、中国へ進出している日系企業の数は30,000前後と圧倒的に多いです。ここ数年が中国が海外で最も日本企業が多い国となっております。
次に多いのがアメリカで約8,000拠点もの日系企業が進出しております。
中国、アメリカともに緩やかながら微増し続け右肩上がりとなっています。
では、2015年の日系企業が多い国ランキングを見ていきましょう。あなたの気になる国は何位に入っているでしょうか?
日系企業が多い国ランキング!ベスト11
順位 | 国名 | 日系企業数 |
1 | 中国 | 33,390 |
2 | 米国 | 7,816 |
3 | インド | 4,315 |
4 | ドイツ | 1,777 |
5 | タイ | 1,725 |
6 | インドネシア | 1,697 |
7 | ベトナム | 1,578 |
8 | フィリピン | 1,448 |
9 | マレーシア | 1,383 |
10 | 台湾 | 1,125 |
11 | シンガポール | 1,116 |
中国とアメリカについで急激なスピードで数を伸ばしているのがインド。グラフを見れば分かりますが、凄まじい成長力です。
人口の急増に伴う、安価な労働力やマーケットの拡大を背景に日系の進出企業が増えています。ポスト中国のようなポジションが想定されているのでしょう。
中国の中でも都市別に見ると圧倒的に多いのが上海。その数は、22,220拠点にもなります。ちなみに香港は、1,358拠点でした。
さて、機能別にその会社数を見ていくと以下のようになります。
販売・生産・研究開発ともに中国は1位となります。傾向として、販売拠点になるのは、経済的に豊かな国。生産拠点は、東南アジアなどの労働コストが安い国。研究開発は、西欧などの先進国と大まかに分かれています。
ということで、日本の会社が多い国についてでした!
ちなみに、僕が住んでいるオーストラリアには、725社の日本企業が進出しておりました。日本人の数は、アメリカと中国に次いで3番目にオーストラリアは多いのですが、企業数でいうとそれに反比例して圧倒的に少ないようです。
ワーキングホリデーからの移住や、過去にビザの発給が緩いときに大量の日本人が移住してきたのが原因でしょうか。
日本企業や日本人が多いとそれに伴って、日本料理屋や、日本人向けサービスなどが芋づる式で増えていくので、どこかの国に進出を考えている企業さんは上記のグラフを参考に進出先を決めてみてはどうでしょうか。
世界に散らばる日本人の数については以下の記事に記載しております。タイトルはオーストラリアが中心ですが、国別在留邦人数を載せていますので、お読み下さい。
・オーストラリアで日本人の少ない都市・地域ランキング!オーストラリアには日本人がどれくらいいる?
もしくは外務省が発行している「海外在留邦人数調査統計〈平成28年版〉」という本も参考になります。