arm’s lengthという単語について深堀りしたいと思います。普通に生活していたら、この単語に出会うことはないでしょう。でも契約書を読んだり、ビジネスを勉強している人なら、このarm’s lengthってなんだ?って立ち止まる人は多いはず。そんな人のモヤモヤを解消します!
オックスフォード辞書の解説
arm’s length: avoiding intimacy or close contact
(参考:Oxford Dictionary of English)
オックスフォード辞書を訳すと、「親しいもしくは近い関係を避けること」とあります。イメージとしては腕の長さくらいの距離を保つという感じ。日本語一言で言い換えると、よそよそしいといった感じです。
(例文) He keeps people at arm’s length.
彼は、よそよそしい。彼は人を寄せ付けない。
日常生活だとこの例文のように使えるでしょう。
ビジネスにおけるarm’s lengthの意味
日常生活での意味が分かったところで、実際この単語を見るのは、ビジネスにおいてが多いと思います。
- arm’s length transaction
- arm’s length relationship
- arm’s length principle
この3つがよく出てくるフレーズです。1つ1つ見ていきましょう。
1.arm’s length transactionとは、商品の買い手と売り手が独立して取引を行うことを言います。コンセプトとしては、他のプレーヤーからの圧力を受けることなく、両方のプレーヤーが自身の利益を追求して取引を行っていることです。
例えば、不動産取引などで、買い手は安く買いたいし、売り手は高く売りたいというのが、通常の取引だと思います。しかし、ある家庭の父が買い手で、その子供が売り手の場合、父親は通常の価格(マーケット価格)より高い金額で、息子から不動産を買う場合があります。
そのような取引の価格は、マーケット価格とは乖離しており、arm’s length transactionで行われた取引ではなくなってしまします。
2.arm’s length relationshipとは、ビジネスでは、それぞれがそれぞれの利益を追求する関係をいいます。仲睦まじさや、友情に欠けた関係です。親子関係などは、arm’s length relationshipとは言えないです。
3.arm’s length principleとは、Wikipediaにアームズ・レングス原則というタイトルでかなり詳しく書いています。「取引関係にある当事者間の独立性や、競争を行う際の諸条件を平等にする条件、またはそれらが実現している事実」と説明されています。
ここに出てくるよい例が、「企業の場合は、親子会社間・関連会社間の取引は、常に公平であり市場価格で行うべきである」という内容です。
つまり、親会社が子会社に商品を高く売りつけることが可能となり、親会社の売り上げを操作できてしまいます。その逆もまた然りです。arm’s length principleとは、こういった、市場価格と離れた取引はすべきではないという原則です。
ということで、アームズ・レングスという腕の長さの距離について深ぼりしてみました。
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ということで、arm’s lengthの意味についてでした!
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